「蝉の恩返し No.2」 近所の公園で、ひっくり返ってもがいている蝉の幼虫を発見した。 これから羽化するところだったのが、きっと落ちたんだろう。 戻してから写真撮影! それから立ち木にとまらせてやった。 ヤツは、今夜、飛び立つだろうな~。 何年も土の中で暮らして、この日を待ち望んでいた筈なのに、俺が危うく踏み潰すところだった。 数日後、背広を着た見知らぬ男がやってきた。 『実は、7年前に商社マンをやっていたとき、バイヤーに魔法をかけられて蝉の幼虫にされてしまったんだ。 あのままひっくりかえっていたら、人間に戻れなかっただろう。 先日のお礼がしたい。』と男は言った。 『お前、この間の蝉だったのか。お礼に何をくれるんだ。』と俺は言った。 『◇イタリアのマセラティ社のマセラティ・クアトロポルテ  最大トルク451Nm(46kgm)/4500rpm  最高速度 275km/h ◇球状太陽電池 スフェラー ◇イントラテック TEC-DC9 (モデルガン) の共通点を発見できたら、どれか1つを無料で渡そう。  但し、共通点を発見できなかったら、50リンデンドルだけだ。』と男は言った。 俺は、共通点を発見でき、クアトロポルテを手に入れることが出来た。 さて、共通点は、何だろうな。